自律神経失調症原因症状チェック治療

自律神経失調症を知ろう

こんにちは。
このサイトでは、自律神経失調症について、

(1)自律神経失調症とは何か?    (2)その原因は? (3)症状は?
(4)自己診断(チェック)の方法は? (5)検査について (6)治療について

など、自律神経失調症についてのあらゆる内容をわかりやすく説明していきます。
どうぞ参考になさってください。

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自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、ストレスや生活習慣などが原因となって自律神経のバランスに
乱れが生じる状態のこと。

肩こりがひどい、胃腸の調子が悪い、手足にしびれを感じる、ほてった感じが、・・・。
自分では原因が思い当たらないのに、慢性的な体の不調を感じる方が増えています。

病院で、レントゲンや血液検査をしても異常が見つからない。
医師も診断に困って、「神経性の胃炎ですね」や「しばらく様子を見ましょう」など。

症状をよくよく聞いてみると、症状が現れたかと思うと消え、また現れたり、
今度は別の場所に症状が現れたり、同時に3つも4つも症状が現れたり。

このように、身体的にさまざまな自覚症状があるにもかかわらず、検査をしても
異常が見つからない場合、自律神経のバランスが乱れてからだに不調が現れる、
『自律神経失調症』の疑いがあります。

また、私たちの自然治癒のメカニズムは、
  自律神経系 − 免疫系 − 内分泌系(ホルモン系)
が関わりあっていますので、自律神経の乱れは、免疫系や内分泌系にも
影響を及ぼしている可能性があります。

 

自律神経失調症 と病名は同じでも、人によって症状が異なるのも
自律神経失調症の特徴です。

めまい、ふらつき、疲れやすい、などの全身症状を感じる人もいれば、
肩こりがひどい、偏頭痛がする、不眠に悩んでいる、など、さまざま。

このような個人差が見られるのは、自律神経失調症が
生活習慣、社会的環境(仕事・家庭・ご近所など)、遺伝的体質など、
たくさんの要因がかかわりあって起こる病気だからだと言えます。

 

自律神経について

自律神経は、
(1)交感神経  (ストレス・活動・緊張)
(2)副交感神経 (リラックス・休息・修復)

の2つからなり、シーソーのようにバランスよく交互にはたらいています。

しかし、仕事のし過ぎや人間関係のストレス、暑い(寒い)環境での仕事や生活、
姿勢の悪さや体のゆがみなどにより、体や心に緊張が続き、バランスが乱れると、
自律神経失調症になってしまいます。

ストレス(肉体的・精神的な緊張)によって交感神経ばかり活性化してしまうと、
副交感神経による「体の修復・疲労回復」がおいつかず、さまざまな不調を生じる
自律神経失調症になるのです。

自律神経失調症になっても、体も心もしっかり休ませる方法さえあれば、
元の元気な状態に戻っていきます。そのためには、副交感神経を活性化させることが
もっとも大切。

副交感神経を活性化させれば、徐々に自律神経失調症はおさまっていくでしょう。

 

 

自律神経失調症の3つのタイプとは?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症には、3つのタイプがあります。

1.体質的なものが原因の自律神経失調症
2.ストレスが原因の自律神経失調症
3.心理的なものや性格が原因の自律神経失調症

それぞれ、見てみましょう。

 

1.本態性自律神経失調症 (幼児期からの体質の影響)

子供の頃から自律神経が乱れやすい体質である人に発症する自律神経失調症。
自律神経機能検査で、ある程度ははっきりとした異常が見られますが、
ストレスなどによる心理的・精神的な影響はほとんど見られません。
このタイプの自律神経失調症は、比較的少ないようです。

 

2.心身症型自律神経失調症 (体質とストレスの影響)

自律神経失調症の中で最も多いのが、この心身症型自律神経失調症。
生まれもった体質に、ストレスなどの精神的原因が重なって発症するタイプ。
自律神経失調症の検査の1つである「自律神経機能検査」でも異常が見られ、
心理テストからも、精神的・心理的な要因がからんでいることが判断されます。

心身症型自律神経失調症にかかりやすいのは、自分に厳しい人。
体に症状があっても、それをこらえて仕事したり、怒りや不安、悲しみなどの感情も
こらえて、表に出さないようにしたり。

このため、知らず知らずにストレスが蓄積され、自律神経機能に異常があらわれて
心身症型自律神経失調症になるケースが多いようです。

 

3.神経症型自律神経失調症 (心理的・精神的なものが原因)

自律神経失調症の検査の1つである「自律神経機能検査」では、はっきりとした異常が
見られないのが神経症型自律神経失調症。心理的・精神的なものが深い原因となって、
自律神経失調症の症状があらわれているものです。

神経症型自律神経失調症にかかりやすいのは、ものごとにこだわる人。
少し体調が悪いだけでも「なにか大変な病気かも」と強く心配する傾向があり、
お医者さんにも、細かい説明を聞きたがる傾向があるようです。

また、生きがいや心の支えを失ったときに心身のバランスを崩してしまうことがあり、
「実存神経症」といわれます。
退職や子供の自立がきっかけとなって起こることがあります。

 

 

自律神経失調症になりやすい人とは?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、さまざまなストレスや不規則な生活習慣が積み重なって起こります。

ただ、同じストレスや同じ生活習慣で暮らしていても、自律神経失調症になる人と、ならない人がいます。これは、持って生まれた体質や性格、ものの考え方などが、自律神経失調症の発症に影響しているからです。

自律神経失調症は遺伝することはありません。ただ、自律神経を調整する能力の低い体質を親が持っていた場合、子供がその体質を受け継ぐことがあります。

体質的に自律神経の調整能力が低いと、一般的には何でもないようなことが原因で自律神経のバランスが乱れ、失調症の症状が出てしまいがちです。

 

自律神経失調症になりやすい人の傾向 : 体質面

・子供のころから虚弱体質だった
・乳児期によく夜泣きをした
・子供の頃、よく乗り物酔いをした
・いくら食べても太らない
・下痢をしやすい(よく薬を飲む)
・便秘をしやすい(よく薬を飲む)
・冷え性
・血圧が低い
・月経異常がある
・アレルギー体質

 

自律神経失調症になりやすい人の傾向 : 性格・思考パターン

・ついクヨクヨと考えてしまう
・ささいなことが気になる
・周囲の目や周りからの評価が気になる
・気持ちの切り替えができない
・人に依存しがち(いつも頼ってしまう)
・権威に弱い

 

自分でも気づかないうちにストレスをためてしまい、自律神経失調症になってしまうケースもあります。体質は急に変えることはできませんが、考え方などに気をつければ、自律神経失調症のリスクは下がるでしょう。

 

 

自律神経失調症が女性に多いワケとは?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、性別や年齢に関係なく、誰でもなる可能性がありますが、
女性の方が自律神経失調症にかかりやすい傾向があります。これは、ホルモン分泌の影響がからんでくるため。

 

自律神経失調症 と ホルモンバランス の関係

自律神経失調症とホルモンバランスには深い関係があります。
思春期に初潮をむかえてから更年期に閉経するまでは、毎月一定のリズムで変化するホルモン分泌の影響を受けて、月経が起こります。

妊娠、出産によってホルモンのバランスが乱れると、疲労、イライラ、不安、不眠、涙もろさなどの、マタニティーブルーが起こりやすくなります。また、閉経によってホルモンのバランスが乱れると、疲労感、ほてり、情緒不安定、体調不良などの更年期障害も、起こりやすくなります。

ホルモン分泌は、脳の中の「視床下部」がコントロール。この「視床下部」は、自律神経や情動(感情)もコントロールしているので、ホルモン分泌が乱れると、自律神経のバランスにも乱れが生じて、自律神経失調症になりやすくなってしまうのです。

 

自律神経失調症は、40代後半から50代前半の女性は特に注意!

閉経によるホルモン分泌の変化による影響から、自律神経失調症になりやすくなります。また、子供が社会人となって独立する時期にも重なると、今までの家族関係が変化し、生きがいだった子供がいなくなる「喪失感」から自分のこれからを見失ってしまい、自律神経失調症になるケースもあります。

 

同じく40代後半から50代前半の男性も、自律神経失調症に注意!

管理職となり、仕事もストレスもますます増えるのに、体には老化傾向が。
このタイミングで自律神経失調症になるケースもあります。
日頃から心と体のケアに心がけて、失調症の予防をしてください。

 

 

自律神経失調症の自己診断(チェック)

自律神経失調症の自己診断

自律神経失調症かどうか、自己診断(チェック)する方法があります。
自律神経失調症の症状にはさまざまなものがあり、誰でもあてはまる点も多いです。また、自律神経失調症と似た症状があわられる病気も多いため、医師でも判断がむずかしいのです。

自律神経失調症の診断(検査)の中で、自分でもできるチェックがいくつかあります。

TMI:東邦メディカルインデックス

身体面と精神面の両方から自律神経失調症の症状を調べるチェック。
身体面から43項目、精神面から51項目の質問に対して、はいかいいえで答えることで、自分にあてはまる自律神経失調症の症状の数で判断するもの。

SCL:ストレス・チェックリスト

現在のストレス状態を調べるテストが、SCL(ストレス・チェックリスト)。
手のひらやわきの下の汗、耳鳴り、風邪のひきやすさ、など、体の症状に関する30項目の質問からなる簡単な自律神経失調症のチェックです。

STCL:ストレス耐性チェックリスト

ストレスに対して、どれだけ耐えるチカラがあるかを調べるテスト。
同じストレス要因に対しても、ストレスと感じる人と、さほどストレスとは感じない人がいます。重要な仕事をまかされた時に、大きなプレッシャーを感じてストレスとなる人もいれば、認められたことに喜び、意欲的にチャレンジする人もいるでしょう。

STCL(ストレス耐性チェックリスト)は、ストレスに対する耐性度、ストレスに対する強さを調べる、20の質問からなる自律神経失調症のチェックです。

 

 

自律神経失調症と似ている病気 その1

自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、体のいろんなところに症状が出る病気ですが、まれに体の特定の場所に強い症状が出ることがあり、自律神経失調症ではなく、別の病気とされることもあります。そんな自律神経失調症と似ている病気を紹介します。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 不整脈

心拍は、1分間に規則的に60〜90回の早さでくりかえします。これが、早くなったり遅くなったりする状態が不整脈。自律神経失調症と似ていますが、甲状腺機能亢進症や動脈硬化などが原因で起きることが多く、睡眠不足や疲れ、神経過敏などが原因で起きることもあります。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 心臓神経症

動悸、息切れ、胸の痛み、呼吸困難、疲れやすい、といった症状。
女性に多くみられる症状で、心電図などでも異常が見つからないことが多く、精神的なストレスが原因と考えられ、自律神経失調症と区別されています。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 起立失調症候群

「起立性低血圧」とも呼ばれます。急に立ち上がった時に、頭痛やめまい、立ちくらみなどが起きて、ひどいと失神を起こすこともあります。

自律神経は、常に、脳に一定量の血液を送るように調節していますが、機能が低下すると、急に姿勢を変えた時に脳に十分な血液を送ることができなくなって、めまいや立ちくらみなど、自律神経失調症に似た症状が起きます。

やせている方、青白い顔色の方、神経質な方に起立失調症候群の傾向があります。

 

 

自律神経失調症と似ている病気 その2

自律神経失調症とは?

自律神経失調症と似ている病気 : 起立性調節障害

「起立失調症候群」とも言われますが、小学校高学年から高校生までの思春期に起こる症状。朝礼などで長時間立ち続けているときや、お風呂で気分が悪くなった時に、起立失調症候群のように、めまい、立ちくらみ、頭痛などが起きます。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 過呼吸症候群

「過換気症候群」、「神経性呼吸困難」とも呼ばれます。
急に酸欠状態のように息苦しくなり、不安感がでてきます。手足や口のまわりがしびれたようになり、ひどいと痙攣したようになって、時には、意識がもうろうとしたり、失神することも。

精神的なストレスや不安、緊張、運動などが原因でも起きることがあり、自律神経失調症というより、パニック障害の1つとして考えられるようです。

過呼吸症候群が起きたときは、「紙袋を口にあてがって、吐いた空気をまた吸い込む」という行為をくりかえして、血中の二酸化炭素濃度をあげる方法が一般的。この時、紙袋を口にぴったり当てすぎると酸素不足になるので、少しすき間を作ることが大切です。

過呼吸症候群は、若い女性に多く、最近は男性や高齢者にもみられます。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、ストレスによっておなかの調子が悪くなって、下痢、便秘、
ガス過多などがあらわれます。男性は下痢に、女性は便秘になりやすい傾向は
ありますが、下痢と便秘を交互にくりかえすケースもあります。
下痢や便秘の症状は自律神経失調症とよく似ています。

春から夏、あるいは秋口などの季節の変わり目には、特にひどくなることも。
またストレス性の下痢は、通勤電車の中などのトイレに行けない(行きにくい)
時に、緊張が高まって起きやすくなります。

 

 

自律神経失調症と似ている病気 その3

自律神経失調症とは?

自律神経失調症と似ている病気 : 神経性嘔吐症

特に病気でもないのに、よく吐き気をもよおしたり、嘔吐をくりかえす症状。
ストレスを発散できずにためこんでいる時や、転勤、転職、転校、引越などで、
環境が変わったときに多くみられる症状が神経性嘔吐症です。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 筋緊張性頭痛

後頭部や首のうしろに持続性の痛みを感じるのが、筋緊張性頭痛。
背中の痛みや肩こりをともなうことがあります。

筋緊張性頭痛も、精神的ストレス、疲労によって、頭や首、肩の筋肉が緊張してかたく縮むのが原因。デスクワークなど、同じ姿勢を長時間続けた時にも起こりやすく、この症状だけでは自律神経失調症とは判断できません。
30代〜50代の女性に多くみられます。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 片頭痛(偏頭痛)

ズキンズキンと側頭部が激しく痛むのが片頭痛。片側のときもあれば、両側が
痛むときもあり、ひどいと吐き気や嘔吐を伴います。

脳の中や周辺の血管が縮んだ後に、拡張しすぎる(広がりすぎる)のが原因。
精神的ストレス、疲労、睡眠不足、環境の変化、から起きるといわれ、自律神経失調症に近い症状の1つ。特に女性に多く、思春期の頃からあらわれるようです。

 

 

自律神経失調症と似ている病気 その4

自律神経失調症とは?

 

自律神経失調症と似ている病気 : コリン性じんましん

精神的ストレスや疲労が重なり、心身ともに弱っている時には、自律神経失調症
と似たじんましん「コリン性じんましん」が出ることがあり、全身が“みみずばれ”のようになります。
コリン性じんましんの症状は、夕方以降になるとひどくなる傾向があります。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 口腔内異常感症

味覚がなくなる、苦みを強く感じる、口の中が渇く、などの不快な症状が口腔内異常感症です。糖尿病などの病気や、薬の副作用でもこの状態が起きることがあり、自律神経失調症と区別されます。これらの原因がないようなら、精神的なストレスが原因でしょう。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 膀胱神経症

頻尿や残尿感、下腹部の不快感など、はっきりと自覚症状があるのに、腎臓や膀胱などに異常がみられないものが膀胱神経症。精神的なストレスによって自律神経のバランスが乱れて起きるため、自律神経失調症と非常に似ています。

 

 

自律神経失調症と似ている病気 その5

自律神経失調症とは?

 

自律神経失調症と似ている病気 : めまい

めまいには、体がフラフラするように感じる、浮動性の真性めまいと、周囲がぐるぐる回るように感じる、回転性の仮性めまいの、2種類があります。

浮動性のめまいは、過労や精神的なストレスが原因となって自律神経が乱れた時に起こるもので、自律神経失調症の症状の1つでもあります。回転性のめまいは、「メニエール病」、「動脈硬化性循環障害」、「脳腫瘍」など、自律神経失調症ではなく内耳や脳の障害のケースもあります。

めまいというだけでは、自律神経失調症からくるものかどうか判断できません。頻繁に起こるようなら、診察を受けた方がよいでしょう。

 

自律神経失調症と似ている病気 : メニエール病

耳の内耳は、骨と膜の二重構造。
膜の内側はリンパ液(内リンパ液)で満たされています。

このリンパ液の調整がうまくいかなくなり、内リンパ水腫をつくって神経を圧迫して、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状があらわれるのが、メニエール病です。立っていられないほど、平衡感覚をなくすときもあります。

メニエール病は、30歳代から50歳代の働き盛りの人がかかりやすく、男性に多い傾向があります。

仕事や人間関係などで、人一倍緊張感が続いていたり、責任感が強く、働き過ぎで、強いストレスの中で生活をしている人にかかりやすく、自律神経失調症からくる症状かもしれません。

 

自律神経失調症と似ている病気 : 更年期障害

女性は更年期になると卵巣の機能が衰え、ホルモン分泌が低下して、閉経をむかえます。この時期は、ホルモン分泌の変化によって、体にも精神的にも不調が起こりやすくなります。

これは更年期障害とされていますが、実際には、ホルモン分泌によるものだけでなく、子供の自立や親の死による喪失感、孤独感、老いへの自覚、老後への不安などの精神的なストレスによって、自律神経失調症の症状があらわれるケースが多いのです。

ホルモンバランスも自律神経失調症とは関係が深いので注意が必要です。