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あらゆる不調に共通!?自律神経と筋肉の深い関係とは?

筋肉質の男性

自律神経と筋肉はとても深い関係にあること、ご存じですか?

疲れがとれない、体が重たい、ぐっすり眠れない、お通じが……というあなた。体が固くなっていませんか?

体の不調に悩む人は筋肉が緊張している傾向があります。ではどのように関係しているのでしょうか?

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【目次】

筋肉の緊張があらゆる不調の原因

あまり自覚していなくて、整体の先生に「体が固いねーっ」といわれて気づく人もいるでしょう。

しかし最近は「ストレスが多いから体がガチガチなのよ」と、不調の原因がストレスであることを理解している人も増えているように感じます。

ストレスが不調の原因

※参考サイト:厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症」、「ストレス

上の図のように筋肉の緊張体の不調とは深い関係にあります。

筋肉の中には、血管、リンパ腺、神経、が走っています。

そこでホースに水を流す場合に例えて、どのように深い関係にあるのか、もう少しくわしくみてみましょう。

交感神経が優位になると?

活動している時やストレスを感じている時は交感神経がはたらいて、筋肉が緊張して固くなって血管は細くなります。

いわばホースの口を指でギューッとつまんだ状態。水は“シューッ”と勢いよく出ますよね。

筋肉が緊張する(かたくなる)
→ 血管がギューッと収縮する(ちぢむ)
→ 血液が流れにくくなる(血流障害)
→ 血圧をあげてシューッと流す

交感神経になるのはおもに昼間の活動中。環境の変化にとっさに対応して栄養や酸素をすばやく全身に補給するために、つまり、いつでも血液をシューッと遠くまで流せるように準備しているのです。

血圧などに負担がかかるので「交感神経はよくない」と思われそうですが、そんなことはありません。交感神経はいわば「活動モード」。交感神経がはたらかないと活動がスムーズにいきません。

交感神経がしっかりとはたらいてくれるおかげで、

  • 急に車が飛び出してきても、サッとよけることができる
  • チームメイトからのパスに対応してシュートが打てる
  • 仕事がスムーズにはかどる
  • 短時間にササッと家事をこなせる

さて次は交感神経の反対のはたらきをする副交感神経についてお伝えします。

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副交感神経が優位になると?

活動中にはたらく交感神経に対して、リラックスしている時、のんびりと休んでいる時、眠っている時などにはたらくのが副交感神経。

リラックスしている時や休息している時は副交感神経がはたらいて、筋肉の緊張がほぐれて柔らかくなり、血管は広がります。いわば太いホースのような状態。水はトロトロ~っとゆっくり流れます。

筋肉がほぐれる(やわらかくなる)
→ 血管がフワッと弛緩する(ゆるむ)
→ 血液が流れやすくなって血圧が下がって安定する

副交感神経になるのはおもに夜の睡眠中。とっさに反応する必要がないので、血液をすばやく遠くへ流すことよりも、ゆっくりと栄養や酸素を全身に届けて体をじっくりと回復しているのです。

交感神経と副交感神経についてはこちらでくわしく紹介しています。
交感神経と副交感神経のしくみとはたらき-バランスが乱れる原因は?

自律神経はバランスが大切

これだけ見ると副交感神経の方がいいように思えますが、大切なのは 『両者がバランスよくはたらくこと』

交感神経ばかりでは体が疲れてしまいます。筋肉も慢性的にかたく緊張して、血液も酸素も流れにくく、疲労物質も排出されにくい。疲労はたまる一方です。

副交感神経ばかりが優位でも血液が“シャーッ”と流れないので、酸素や栄養が全身のすみずみにまで行き渡りにくくなります。これはこれで、別の体調不良の原因にもなるんですね。

とはいえ私たち現代人は、ストレスが多すぎて交感神経ばかりがはたらく傾向に。筋肉の緊張が続いて、さまざまな体の悩みを引き起こしています。

実際に自律神経失調症の治療法のひとつに、かたくなった筋肉をやわらげる「筋弛緩法」というものがあります。

筋弛緩法についてはこちらで紹介していますので参考になさってください。
筋弛緩法とは? 具体的なやり方、効果やメリットについて

ストレスで緊張した筋肉をほぐすことが大切

現代人の不調の解消には、固くなった筋肉をほぐして深いリラックス(副交感神経)に切りかえることが大切。

マッサージで眠くなった経験ありませんか?

これは 筋肉がほぐれて深いリラックス状態(副交感神経)に切りかわった証拠。眠りも深くなって、体の回復もはかどります。

とはいえ、マッサージや整体に毎日通うわけにはいきません。そこで……

自分でこまめに体をほぐそう

ふだんの生活の中で自分でこまめに体をほぐすのが一番です。

41度くらいの湯船にゆったりとつかる。お風呂あがりや寝る前にストレッチをする。

家事や仕事の合い間に首・肩・腕をまわす。自分で体をもみほぐす。散歩などの軽い運動もいいですね。

ほかにも自分でしっかりとほぐす方法があります。自宅で簡単。時間もかけずにできるので試してみてください。

深くほぐして体を軽やかにするには >>

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執筆者
この記事の執筆者:
株式会社ナチュラルハーモニー代表 斉藤豊

1995年から栄養補助食品の販売業務をきっかけに栄養学を学ぶ。以来、健康食品・健康器具など10年の業務経験とともに整体師から自律神経など体のしくみを学び、2006年に健康通販(株)ナチュラルハーモニーを設立。
リラックスジェル「プアーナ」、内科医・医学博士の堀田忠弘先生考案・監修「野菜力で輝け」、医学博士の吉村尚子先生開発の和漢の健康茶「浄活茶」など天然由来100%の健康商品を販売して今年で17年目を迎える。※執筆者プロフィールはこちら

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