ホーム > 自律神経失調症の検査
自律神経失調症の検査は、さまざまな角度からおこなわれます。
それは、自律神経失調症の概念があいまいであることと、
症状は似ていても「他の病気」が潜んでいることもあるから、なのです。
検査において、次の3点に該当する場合は、自律神経失調症とみなされています。
では、実際にどのような検査がおこなわれるのか、
検査の大きな流れをみてみましょう。
診断が難しいだけに、医師との面接では、病歴、症状の変化、今までの経過、
普段の生活の様子、仕事や家庭や人間関係など、生活環境を詳しく伝えることが大切。
一般的には、質問シートに記入した後に、医師との面接がおこなわれます。
面接で聞かれることは、症状が現れはじめた時期、きっかけ、過去の病歴、
普段の生活の様子、人間関係、性格、自覚症状などです。
なお、自分では自覚していないものがストレスとなっている場合があります。
なぜなら、ストレスは「イヤなこと」「つらいこと」だけではないからです。
「希望の部署に異動になってやる気まんまんで頑張っていること」もストレスです。
いいことかイヤなことかに関わらず、体や心の刺激はすべてストレスとなります。
ですので、特に、症状が現われはじめた頃の生活環境については、
ささいなことでも、医師との面接においてくわしく話すことが大切です。
除外診断とは、自律神経失調症と思われる症状の中に、
ほかの病気が隠れていないかを検査するものです。
たとえば、全身の倦怠感や動悸、めまいなどは、
内臓系の病気や精神的疾患が原因で、起こることもあります。
除外診断では、症状に応じて、心電図、脳波、レントゲン、超音波、MRI、
CTスキャンなどの検査によって、他の重大な病気が隠れていないかを検査します。
自律神経そのもののはたらきを調べる検査が、自律神経機能検査です。
ただし、自律神経機能検査でかならず異常が見つかるとは限らないので、
その場合は、(4)心理テスト などで総合的に判断します。
自律神経機能検査には、
安静にした状態から立ち上がり、血圧の変化を検査する「シュロング起立試験」、
体の表面に自然におこるこまかい振動を検査する「マイクロバイブレーション」、
横になった状態と立った状態とで検査した心電図を比較する「立位心電図」、
そのほか、心拍変動検査、皮膚紋画症、鳥肌反応検査、などいくつかの種類があり、
症状にあわせて検査・判断しています。
自律神経失調症の多くは、心理的な要因が深くかかわっていますので、
その心理的要因を探ることが、検査や治療において重要となってきます。
そこで、症状の背景にある「心理的要因」を探るための検査が心理テストです。
面接や問診が基本ですが、同時に質問表に記入してもらうケースがほとんど。
質問表には、体の状態だけでなく、心理状態についても記入します。
心理テストには、性格的特性をみるもの、行動特性パターンをみるもの、
神経症傾向をみるもの、ストレス耐性をみるもの、などさまざまです。
代表的な心理テストには、
体と心の症状を質問表で検査する「東邦メディカルインデックス」、
現在かかえているストレスの状態を検査する「ストレスチェックリスト」、
ストレスに対する強さ弱さを検査する「ストレス耐性チェックリスト」、
などがあります。